Gemini 2.5 Pro とは?
Google が 2025 年 3 月に公開した最新 AI モデル。
- 長文脈(⻑い文章やコードをまとめて理解)
- 高い推論力(複雑な指示でも正確に処理)
── が強みですが、使える回数や文章量(トークン) に上限があります。
「制限を知らずに連打してエラー連発…」を防ぐため、まずはざっくり上限を把握しましょう。
2. 利用プラン別・主な上限一覧
プラン | 1分あたり呼び出し回数 (RPM) | 1日あたり呼び出し回数 (RPD) | 1分あたり文章量 (TPM) | 想定ユースケース |
---|---|---|---|---|
無料枠(Experimental) | 5 | 25 | 25 万字相当 | 試用・学習 |
Tier 1(有料) | 150 | 1,000 | 200 万字相当 | 小規模 PoC |
Tier 2(有料) | 1,000 | 50,000 | 500 万字相当 | 中規模 SaaS |
Tier 3(有料) | 2,000 | 無制限 | 800 万字相当 | 大規模サービス |
Gemini Advanced* | ? | 20 回/日(推定) | 非公開 | 高性能チャット |
* Google One AI Premium 加入者向け。数値はユーザー報告に基づく非公式情報です。
トークンって?
AI が文章を「単語より細かい最小単位」に分けたもの。日本語の 1 文字 ≒ 1 トークン程度で概算できます。
3. グラフで見る「1 分あたり呼び出し回数」
無料枠と Tier 3 では 約 400 倍 の差。
「とにかく数をさばきたい」場合は有料プランが必須です。
4. プラン選び 3 つのチェックポイント
チェック項目 | 目安 | おすすめプラン |
1 日あたりの呼び出し回数 | 25 回以内 | 無料枠 |
1 日あたりの呼び出し回数 | 100〜1,000 回 | Tier 1 |
1 日あたりの呼び出し回数 | 1,000 回以上、一部時間帯で高トラフィック | Tier 2〜3 |
送信する文章量 | 25 万字以内/分 | 無料枠 |
送信する文章量 | 上記超過の長文・大量ファイル | Tier 2 以上 |
用途 | チャット中心で OK | Gemini Advanced |
5. よくある失敗と対策
失敗パターン | 原因 | 回避策 |
429 Too Many Requests | RPM 超過 | 1〜2 秒待って再送/Tier を上げる |
突然 429 (夜間など) | 動的レート制限 | 時間を置く/リージョン分散 |
TPM 超過でレスポンス途切れ | 長文を一括送信 | 要約→分割送信で小分け |
6. まとめ
- 無料枠は「1 日 25 回」まで。本格運用には足りません。
- Tier 1 なら 150 RPM/月数千円程度 で小規模サービスに十分。
- 将来のスケール を考えるなら、早めに課金設定 → Tier アップで段階的に増強。
- チャット主体なら Gemini Advanced も選択肢。
次のステップ
- 無料枠で動作確認
- すぐに制限に当たる → Tier 1 へ移行
- 月間リクエストが増えたら Tier 2 / 3 を申請